キャンプを始めたいと思っている人は、キャンプ道具を買い揃える前に一旦冷静になってください。
無計画に買っていくと、
- 必要なかったもの
- スペックが高すぎたもの
- スペックが低すぎたもの
などを買ってしまう恐れがあります。
キャンプを経験していきながら道具を少しずつ揃えていくと思いますが、最初にキャンプスタイルやこだわりたい部分を決めておくと、キャンプ道具選びがグッと楽になって失敗しづらくなります!
そこで、自分のキャンプスタイルを考える上で重要なことを5つにまとめました。
最初の最初に決めておくこと
①キャンプでこだわりたい点はなにか
自分のキャンプのこだわりたい点によって、買い揃えるべきキャンプ道具は変わってきます。
- キャンプ飯を極めたい
- 焚き火を囲んでゆっくりしたい
- 同じキャンプメーカーの道具で揃えたい
- 絶景を見ながらお酒を飲みたい
- 同じ色あいでキャンプ道具を揃えたい
- ビンテージのランタンを使いたい
- 設営や撤収をとにかく楽にしたい など・・・
まず、キャンプで一番したいことは何かを考えてみてください。
料理にこだわりたい人であれば、まずはキッチンテーブルや食器などを中心に購入していく。
設営や撤収をとにかく早く終わらせたいという人であれば、多少値段が高くても設営と撤収が楽な道具を購入する。
特に、同じキャンプメーカーで揃えたい場合や、全体で色を統一したい場合は、最初から計画して購入していかないと、必要なかったキャンプ道具を購入するハメになります。
②安いもので済ませるか、多少高くても良いものを買うか
こだわりたい点が決まれば、値段が高くても欲しいものが見えてきます。
逆にこだわらない点については、安い道具で十分です。
焚き火をしたい人でも、とにかく焚き火が出来ればよいという人や、焚火台・火ばさみ・薪ラック・火吹き棒など全てをこだわりたいという人もいます。
火ばさみ、食器、着火剤、BBQの網などは100均でも買えますし、ブランドものを買えば数千円になります。
「こだわらないものは何か」を決めるのも重要です。
その中でも全員共通でこだわってほしいのは「イス」です。
イスの快適さによってキャンプの快適さが変わってきます。
イスは長く使うので、値段よりも座り心地を優先して購入しましょう。
あとイスがオシャレだとオシャレキャンパーに見えます。(笑)
③「ロースタイル」か「ハイスタイル」か
これはキャンプ道具を買い揃える上で、かなり重要な要素です。
途中でこのスタイルを変えるとかなりの道具を買い替える必要が出てくるので、最初に決めておくべきです。
簡単に言うと、テーブルやイスの高さです。
要素 | ロースタイル | ハイスタイル |
テーブルの高さ | 約40cm | 約70cm |
特徴 | 少人数向け | 多人数向け |
メリット | 焚き火に最適 足を伸ばしてリラックスできる | 立ったり座ったりしやすい 大人数で食事しやすい |
デメリット | 立ち上がりにくい 食事しづらい | 大きくて重い道具が多い 小さい子供は座りづらい |
最近はロースタイルが人気のようです。私もロースタイルがおすすめです。
グループキャンプが多い人はハイスタイル、家族や少人数でのキャンプが多い人はロースタイルで良いでしょう。
テーブルやイスのほかにも、ランタンポール、ラック、ガスバーナー、焚火台、BBQ台などもどちらかのスタイルに合わせる必要があります。
ロースタイルかハイスタイルかはまず最初に決めておきましょう。
誰と行くのか
誰と行くのかによってテントやテーブルなどの大きさや個数が決まってきます。
1人で行く
テントなどを一人で設営する必要があるので、設営しやすい物を選ぶ必要があります。
テント1人用だと寝る場所しかなく、荷物を置く場所がなくなることもあるので、2人用を買っておくのがおすすめ。
料理道具も、基本的に一人でしか行かないのであれば、1人用のガスバーナーや食器を用意すれば良いでしょう。
車なら道具の大きさは気になくて良いですが、バイクで行く場合はキャンプ道具の大きさや重さも考えて購入しましょう。
カップル、夫婦で行く
テントは2人用にしてしまうと、荷物を置く場所がなくなるので、3人用を広々と使った方が良いです。
2人で行くなら、ツールームテントがおすすめです。
2人だけならわざわざタープを張ったりするのは面倒なので、ツールームテントだと設営も撤収も楽になります。
テーブル1つとラック1つあれば十分足ります。2人なら調理用と食事用のテーブルを分ける必要はないです。
クーラーボックスの容量は、料理をたくさんするか、お酒をたくさん飲むかによって変わります。
缶の酒を2~3本と、あまり使わない人は20リットル前後で十分です。
お酒をたくさん冷やす人や、たまにグループキャンプに行く人は、40リットル以上のクーラーボックスをえらびましょう。
家族で行く
子供連れでキャンプをする場合は、荷物がさらに多くなります。
イスや食器などは人数に応じて増えます。
テーブルも一つだと足りなくなるでしょう。食事するテーブルと料理をするテーブルを分けた方が楽です。
ランタンも一つでは足りません。大きなランタンを1~2個、トイレに持っていける小さいランタンも最低1~2個は用意する必要があります。
家族が増えていく可能性のある人は、テントやタープなどは大きめのものを買っておいた方が良いです。
収納や持ち運びに問題がなければ、キャンプ道具は「大は小を兼ねる」と考えて大丈夫です。
グループで行く
複数の家族や、友達と大人数で行くのがメインの場合は、自分で持っていかなくても良い道具もあります。
テント、タープ、テーブルなどは役割を分担して持って行ったり、レンタルしたりします。大人数の場合はレンタルしたほうが安くつくかも。
たまにしか大人数でキャンプしない人は、人数によって大きさや個数が変わるテント・タープ・ランタンなどはレンタルで良いかもしれません。
どんなキャンプでもイスは必ず一人一つ使うので、自分のお気に入りのイスは買っておくべきです。
どこで寝るのか
テントで寝る
テントで寝るときは寝袋はもちろんですが、特にマットが重要です。
マットによって寝る時の快適さが違います。
持ち運びできるマットを購入して、家でもキャンプでも使用するのもアリ。
マットのさらに下に銀マットを敷くのもおすすめ。夏は熱を感じにくくなり、冬は冷気を感じにくくなります。
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車で寝る(車中泊)
車で寝る場合は、テントは購入する必要がなくなります。マットがなくても寝られるならマットも要りません。
車中泊だと車の隣でタープを張って、そこで料理をして食事をするというスタイルが多いので、まずはタープを買うべし。
コテージやキャビンで寝る
キャンプを始めたてでキャンプ道具をまだ持っていない人は、まずコテージやキャビンなどを利用するのも良いです。
テントの設営などで時間を取られずにキャンプをしたいという人は、コテージやキャビンだけでキャンプをすることを選択肢に入れてもいいかもしれません。
コテージやキャビンでキャンプをする場合は、最初はレンタル道具でキャンプして、その中から自分がこだわりたいものを購入していくことになると思います。
キャンプ場までどうやって行くのか
車で行く
ほとんどの人は車でキャンプをするはずです。
車で行く場合は大きな道具を載せることが出来るので、道具の大きさや重さを考慮する必要があまりないです。
ただし、家から車まで道具を運ぶことも考えておく必要があります。
キャリーワゴンがあれば楽ですが、なければ家と車を何往復もする必要が出てくるので、かなり面倒になります。(私は3往復していましたが、最近キャリーワゴンを購入して1往復で済むようになりました)
DODのフォールディングキャリーワゴンを購入!家から車までのキャンプ道具の移動を楽にする!
電車・バスで行く
電車やバスで行く場合は、キャンプ道具の大きさや重さを気にする必要があります。
駅やバス停から歩きやすい道なら、引いて運べるスーツケースなどが便利です。
スーツケースならある程度重い物でも楽に運べます。
徒歩で行く
益やバス停からかなり歩く場合や、山を登ったところにあるキャンプ場の場合は、全ての道具をリュックに入れて背負っていく必要があります。
軽くて小さくてかさばらない道具を選びましょう。
キャンプだけをする人はこのタイプの人はあまりいないでしょう。
登山でテント泊もするしキャンプもする、という人が当てはまります。
この夏に登山でテント泊デビューをした人、冬はキャンプデビューだ!登山にハマった人ならキャンプもハマる!
どの季節に行くか
春・夏・秋に行く
季節によって大きく変わるキャンプ道具は「寝袋」です。
寝袋は大きく分けて夏用・3シーズン用・冬用の3種類があります。
夏にしか行かないという人は少ないので、基本的には3シーズン用を買うことをおすすめします。
最低使用温度が0℃前後の寝袋を買って、服装で調整すれば、大抵のキャンプ場で快適に寝られます。
冬も行く(気温0℃以下)
冬にもキャンプに行く人は、冬用の寝袋を買うことをおすすめします。
真冬のキャンプ場の夜は、標高が低い場所だと0℃前後、標高が高い場所だとマイナス10℃近くになります。(標高が100m高くなるごとに0.6℃気温が下がる)
快適使用温度がマイナス10℃くらいまで使用できる寝袋であれば、冬のどのキャンプ場でも快適に寝られると思います。
また、寝袋以外にストーブなどの暖房器具も購入検討する必要があります。
ストーブがなくても冬キャンプはできますが、ストーブがあった方が快適に過ごせます。
冬キャンプはストーブがないとダメ?ストーブがなくても冬キャンプはできる!
まずはレンタルして使ってみるのもアリ!
いきなり全てを買い揃えてからキャンプをする人は少ないと思います。
まずは全ての道具をレンタルしてみるのもアリです。
最近は手ぶらで行っても全てレンタルでキャンプできるところも増えています。
テントやテーブル、イス、ランタンなどは高価な買い物です。
まずレンタルで使ってみると、安いものを買えば良いか、こだわりたいものか、たまにしか使わないからずっとレンタルでよいか、などが分かってきます。
また、キャンプ道具を買い揃える前にキャンプ経験者とキャンプに行くのも参考になります。
自分の知らなかったキャンプスタイルや道具の使い方を知ることができるので、自分が優先して買いたいキャンプ道具が見えてきます。
キャンプ道具は「もうこれ以上買う必要なし!」と思っても必ずもっと欲しくなります。
このキャンプ道具沼にハマったら一生抜け出せません。
家族が増えていくなどしてキャンプスタイルが変わってきても、長く使えるキャンプ道具を選んでいきましょう。