〈初めてのテント泊登山に最適の山〉中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳!千畳敷までのアクセス方法、コースタイム、難易度、テント場、絶景写真紹介!

日帰り登山に慣れてきた人は、いつかテントに泊まりで登山してみたいと思うようになってくると思います。

そこでおすすめなのが、長野県中央アルプスにある木曽駒ケ岳です。

テント場まで約1時間半で行けるので、初めて重いザックを背負っていても問題なく登れます。

この記事を読めば、木曽駒ケ岳について下記のようなことを知ることができます。

  • 標高はどのくらいか
  • 登山口までの行き方
  • 頂上までのコースタイム
  • 登山の難易度
  • 景色は綺麗か
  • テント場の詳細

木曽駒ヶ岳に登ってみたい人、テント泊を初めてみたい人はぜひ最後まで読んでみてください!

木曽駒ケ岳の登山記録はこちらから

2023年8月3日に長野県の中央アルプスの最高峰、木曽駒ヶ岳でテント泊登山をしてきました。標高約2,600mまでロープウェイで行くことができ、そこから2時間弱で頂上まで登れるます。日帰りでも行けますが、小屋泊やテント泊を初めてして[…]

基本情報

名称木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)
所在地長野県木曽郡上松町・木曽町、上伊那郡宮田村
標高木曽駒ヶ岳頂上 2,956m
千畳敷駅 2,612m
特徴中央アルプス(木曽山脈)最高峰、日本百名山、新日本百名山、花の百名山
登山口中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から約2時間

アクセス方法

千畳敷駅が登山口になるので、千畳敷駅から登り始めますが、千畳敷駅まではバスとロープウェイに乗る必要があります。

菅の台バスセンターからバス→しらび平駅からロープウェイ→千畳敷駅

菅の台バスセンターまでの行き方

ロープウェイ乗り場のしらび平駅まではマイカー規制があり、車では行けません。

なので車で行く人は千畳敷駅に行く人は基本的に菅の台バスセンターからしらび平駅行きの専用バスに乗る必要があります。

駒ヶ岳ロープウェイの公式サイト↓

アクセス

車で行く人

マイカーで行く人は菅の台バスセンターにある駐車場に停めて、しらび平駅行きのバスに乗る必要があります。

菅の台バスセンターには駒ヶ根ICで降りて5分で着くので、かなり楽です。山道のような通りにくい道はありません。

バスセンター付近には駐車場がたくさんあるので、停められないという事はないかと思います。係員が道路に立っていて、空いてる駐車場まで案内してくれます。

駐車料金は普通自動車は1日800円で、前払いです。

電車で行く人

JR飯田線の駒ヶ根駅が最寄り駅です。東京方面からでも名古屋方面からでもJR中央線の岡谷駅で飯田線に乗り換えるのが一番楽かと思います。

駒ヶ根駅から路線バスに乗ると、しらび平駅(ロープウェイ乗り場)まで直接行くことができます。菅の台バスセンターで乗り換える必要はありません。

駒ヶ根駅からしらび平駅まではバスで約50分です。

高速バスで行く人

高速バスで行く人は、路線バスに乗り換えてしらび平駅まで行けます。

バスタ新宿からなら約3時間半で中央道駒ヶ根ICで降ります。そこから徒歩2~3分の路線バスのバス停「女体入口」から約35分でしらび平駅まで行けます。

菅の台バスセンターから千畳敷駅まで

菅の台バスセンターから千畳敷まで行く人は、バス乗り場付近の売り場でチケットを事前に購入します。

菅の台バスセンターからしらび平駅のバスは往復でおとな1,660円です。(こどもは830円)

しらび平駅から千畳敷駅のロープウェイは往復でおとな2,030円~です。(こども1,100円~)ロープウェイは日によって金額が変動します。

菅の台バスセンターのチケット売り場でロープウェイのチケットも買えるので、まとめて買っておきましょう。

また、チケットは3日間有効なので、2泊までなら往復チケットを買っておけば大丈夫です。3泊以上するなら片道チケットを購入しておいた方が良いです。

バスは約30分、ロープウェイは約7分30秒の所要時間です。

7,8月の土日、お盆の時期、紅葉の時期などはかなり混雑します。バスやロープウェイに乗るのに2時間待ちという場合もあるそうです。天気が良くて、混む時期に行く場合は少し覚悟をしておいた方が良いかもです。

コースタイム

千畳敷駅→(60分)→乗越浄土→(3分)→宝剣山荘→(15分)→中岳頂上→(20分)→頂上山荘→(20分)→木曽駒ケ岳頂上

約2時間です。これは標準的なタイムなので、早い人は1時間半くらいで行けるかも。

乗越浄土からの景色。右側の中岳を越えると木曽駒ヶ岳が見える。
乗越浄土からの景色。右側の中岳を越えると木曽駒ヶ岳が見えてくる。

初めてのテント泊だと荷物が重くて長時間歩けるか心配という人もいると思いますが、1時間半でテント場に着くので、初めてテント泊してみるのにピッタリです。

木曽駒ケ岳の頂上へもテント場に重い荷物を置いて20分で行けます。

木曽駒ヶ岳頂上山荘のテント場から見た木曽駒ヶ岳頂上

頂上で見る日の出が特に綺麗なので、夜明け前頂上に登って日の出を見るのがおすすめです。

私が実際に登山した時の数分単位のコースタイムは下記クリックで見ることができます。

中岳・木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)・宝剣岳 / orangeさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

宝剣山荘から宝剣岳に登ることもできます。

時間と体力に余裕のある方は寄り道してみても良いかもしれません。約15~20分で頂上まで登れます。鎖場のある難易度の高い山なので、十分注意して登ってください。

難易度

千畳敷駅から千畳敷カールを通って乗越浄土(分岐点)までが一番キツイ場所です。約50分ほどで登れますが、狭い階段がずっと続く感じです。

混んでいると、対面者のすれ違い待ちが増えて、余計に時間がかかるかもしれません。

キツイといっても滑落するような危ない場所はなく、ちゃんとした登山装備で登れば、誰でも登れます。

乗越浄土から木曽駒ヶ岳山頂までは緩やかな登山道の上り坂が続く感じなので、千畳敷カールが登れたならその後は余裕で登れるでしょう。

日帰り登山などで他の山を登ったことがあるなら、余裕で登れると思います。

一番気を付けたいのは高山病です。

バスとロープウェイで一気に標高を上げるため、高山病になりやすいです。

登る前に千畳敷駅で1時間くらいからだを慣らしておくなどして、高山病のリスクを減らすようにしましょう。

高山病になってしまったら、標高を下げない限り治りません。登山を断念することになるので、いつものペースよりも少し遅いくらいで登っていきましょう。

テント場紹介(頂上山荘)

木曽駒ケ岳周辺には2つのテント場があります。駒ヶ岳頂上山荘と宝剣山荘です。

宝剣山荘は完全予約制で最大10張り程度で、木曽駒ケ岳の頂上からは少し離れています。

おすすめは頂上山荘なのでそちらを紹介します。というかほとんどの人は頂上山荘でテント泊をします。

名称頂上山荘
解説時期7月上旬~10月中旬(期間外は問い合わせ)
チェックアウト翌朝8:00まで
料金1名につき2,000円(こどもも同料金)
テント数最大70張
設備テント泊者はトイレは自由に使える。
飲み水あり。自由に汲める。
売店あり(カップラーメン、お菓子、お酒、飲み物など)

木曽駒ケ岳頂上までは20分で行けて、日の出もテント場から綺麗に見れます。

最大70張なので、山の日やお盆などの混雑時期でなければ問題なくテント泊できるかと思います。

テントサイト

テント場は石がごろごろ転がっていますが、テントを張るスペースがところどころあります。

この画像のテントは3人用ですが、このくらいの大きさのテントを張れるスペースもあります。人が少なかったので広くて良いスペースを確保できましたが、岩をどかせなくてテントを張りづらいスペースもあります。良いスペースがあったらラッキーくらいに思っておきましょう。

受付・売店・トイレ

頂上山荘に入るとすぐに受付兼売店があります。

売店ではカップラーメンやお菓子が少しあります。飲み物はポカリスエットや水やお酒が売っています。手拭いなどのグッズも少し売っていました。

飲み水は山荘の入り口の横に蛇口があり、そこから自由に水を汲むことができます。HPでは一応煮沸してから飲むように書かれていますが、私は普通にそのまま飲んでいました。(自己責任で)

トイレはテント泊の人は自由に使えます。男女で別れています。個室の便器の中にはトイレットペーパーも入れて流すことができません。横にあるゴミ箱に便を拭いたトイレットペーパーを入れます。トイレットペーパーも流してしまうと詰まる可能性があるので気をつけましょう。

トイレには流し場があるので、そこで歯磨きもできます。歯磨き粉は使用禁止なので、水のみで歯磨きしましょう。

チェックアウトは8時

チェックアウトは翌日の朝8時なので、かなり早い方です。

ですが、ほとんどの人は木曽駒ヶ岳の頂上に夜明け前に登って、日の出を見てチェックアウトするので、割とゆっくりできます。夏は5時ごろには日の出なので、日の出を見てテント場で朝ごはんを食べてテントを片付けても、8時には普通に間に合います。

テント場が山頂に近いというのは、かなりのメリットです。

絶景写真

晴れていれば千畳敷駅から木曽駒ヶ岳山頂まで登山中ずっと絶景を眺めることができます。

千畳敷カール
八丁坂の途中から千畳敷駅を見下ろす
木曽駒ケ岳に登るときに中岳を通過します。
木曽駒ケ岳側からみた頂上山荘
テント場から見た星空
木曽駒ケ岳山頂からみた北アルプスと雲海
木曽駒ケ岳山頂から見た日の出と南アルプスとテント場
富士山と南アルプス
木曽駒ケ岳山頂からのご来光
テント場の朝
千畳敷カール
中岳から見た頂上山荘と基礎駒ヶ岳

こんな絶景がずっと続くので登っていて景色に飽きることはないと思います。

木曽駒ケ岳山頂からの日の出は格別なので、テント泊をしたら必ず見に行くべき!

まとめ

木曽駒ヶ岳は中央アルプスの中で最高峰ですが、一番登りやすい山だと思います。

標高2,600mまでロープウェイで行けて、2時間弱で山頂まで行けるのは、初めてのテント泊や小屋泊にピッタリです。

登山を始めた人は日帰り登山から始めると思いますが、そのうち泊まりで登山をしたくなってきます。

その時は、木曽駒ヶ岳で初めての泊まり登山をしてみてください!

木曽駒ケ岳の登山記録はこちらから

2023年8月3日に長野県の中央アルプスの最高峰、木曽駒ヶ岳でテント泊登山をしてきました。標高約2,600mまでロープウェイで行くことができ、そこから2時間弱で頂上まで登れるます。日帰りでも行けますが、小屋泊やテント泊を初めてして[…]

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