北アルプス登山の入門の山として人気の唐松岳。
実際に北アルプスで初のテント泊をしたので、アクセス方法やテント場の紹介をしていきます!
上りは約4時間かかるので簡単な山ではないですが、難しい道などはないので、北アルプスの山に登ってみたいという方は初めての北アルプスの山として本当におすすめです。
頂上からは剱岳や槍ヶ岳も見ることができます。頂上までの道もずっと絶景なので、晴れていれば北アルプスならではの壮大な景色を見ることができます。
頂上からの絶景の写真もたくさん載せているのでぜひ最後まで読んでください。
基本情報
名称 | 唐松岳(からまつだけ) |
場所 | 長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市にまたがる |
標高 | 2,696m |
特徴 | 北アルプス(飛騨山脈)の後立山連峰に位置する。 日本三百名山・新日本百名山・中部山岳国立公園内 |
登山口 | 八方アルペンラインまたは黒菱スカイラインから |
白馬からゴンドラやリフトに乗って、八方池を通って唐松岳まで登るルートが一番有名で人気のコースです。
駐車場から八方池山荘(登山口)へ
ゴンドラとリフトに乗って、標高1,830mの第1ケルン・八方池山荘へ行きます。そこからが登山開始です。駐車場から八方池山荘へのルートは2種類あります。
白馬駅から行きたい人(車じゃない人)は八方アルペンライン(八方駅)から、車の人は黒菱スカイライン(黒菱リフト)から行くのがおすすめです。
八方アルペンライン
八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つを総称して「八方アルペンライン」と言います。標高差1,060mを40分ほどで八方池山荘へ行くことができます。
大人往復3,200円 小人往復2,000円
白馬駅から車で5分もかからない場所に、最初のゴンドラの駐車場(八方駅)があります。ゴンドラ付近の駐車場は有料です。白馬駅周辺には無料駐車場もたくさんあるので、停められなくなるということはないと思います。
白馬駅からシャトルバスが出ているので、車以外で来た人はシャトルバスでゴンドラ乗り場まで行けます。
黒菱スカイライン
黒菱駐車場から黒菱(第3)リフトとグラートクワットリフトに乗って八方池山荘まで行くルートです。
八方駅付近から黒菱駐車場まで約9kmの黒菱林道を通って30分程度で着きます。林道は車がすれ違えないくらいの狭い道もありますが、そこまで大変な道ではありません。標高差760mのこのスカイラインはずっと絶景が続きます。ここだけで満足できそうなくらいの絶景です。
黒菱駐車場は無料で約200台停められます。トイレもあります。
リフトは2つ乗りますが、2つ目のグラートクワッドリフトは八方アルペンラインと同じです。
大人往復1,680円 小人往復1,010円
八方アルペンライン(大人往復3,200円)に比べて半額近く安いので、車の人はこの黒菱スカイラインから行った方がお得です。
八方池山荘(登山口)から八方池へ
八方池山荘から登山開始となります。
いきなり登山道コースと木道コースに分かれます。好きなコースに行きましょう。迷ったらとりあえず木道コースで良いです。
登山道コース:距離は短いけど、階段と少しの登山道がある。体力がある人向け。
木道コース:距離は少し長くなるけど、緩やかな木道が続くコース。体力に自信がない人向け。
※木道コースは2022年7月時点で一部通行止めになっています。
約1時間登ると、トイレがあります。ここから先は唐松岳頂上山荘までトイレはありません。八方池周辺にもありません。ここでトイレに行くようにしましょう。
トイレを過ぎたら、30分ほどで八方池に着きます。
景色が良ければ、絶景を見ることができます。八方池に映った白馬三山が本当に綺麗です。
この辺は天気がすぐに変わります。霧も発生しやすいので、晴れたと思ったら写真は撮っておきましょう。
八方池で休憩して、唐松岳の頂上へ登りましょう。
八方池から唐松岳頂上へ
八方池から唐松岳頂上山荘への道は登山道になっています。約2時間半で頂上山荘に着きます。
7月でも雪が残っている可能性が高いので、軽アイゼンやチェーンスパイクは持っておいた方が良いです。
約1時間半登ったところに丸山ケルンがあります。ここまで来れば、あと1時間くらいです。
ここからは左右が開いた尾根を歩きます。
たまに狭い道になりますが、そこまで難しい岩場などはないので、登山にある程度慣れている人なら普通に登れます。
丸山ケルンから約1時間後、唐松岳頂上山荘の赤い建物が見えてきます。
唐松岳の頂上も見えます。
唐松岳頂上山荘から唐松岳の頂上へは20分くらいで登れます。山荘でチェックイン後、晴れているタイミングに登れば簡単に行けます。
登山口(八方池山荘)から唐松岳頂上山荘までは約4時間、唐松岳頂上山荘から頂上までは約20分です。
下りの場合は、唐松岳頂上山荘から登山口(八方池山荘)までは3時間ちょっとで行けます。休憩を挟んだらもう少しかかります。
テント場(唐松岳頂上山荘)
テント場は予約制です。
公式サイトからWEB予約となります。利用日の1ヶ月前から予約ができます。電話やメールでの予約はできません。
予約をしたら、受付票を事前に印刷して記入しておく必要があります。(ダウンロードはこちらから)
テント1張り1,000円で、1人2,000円です。例えば、2人で1つのテントを張る場合は、5,000円かかります。
テント泊の人は山荘の中のトイレを自由に使えます。また、水と缶ビールの自動販売機があります。飲み水を汲める場所はないので、必要な場合は山荘で買いましょう。
唐松岳頂上山荘のテント場の特徴として、山荘から少し下ったところにテント場があります。
ジグザグ道を降りていくと、テントを張れる場所が点在しています。
見づらいですが、黄色のテントから山荘を見上げると結構離れています。
一度テント場まで降りると、山荘まで登るのは結構大変です。買い物やトイレはまとめて済ましましょう。
難易度
唐松岳は北アルプス登山の入門として人気の山です。
上りは約4時間かかるので登山時間としては割と長いです。登山口(八方池山荘)から頂上まで標高差は800mほどあるので、体力は使います。
しかし、登りづらい道や急な岩場はほぼないので、体力さえあれば誰でも登れます。60歳代くらいの方も登っていました。
雪が残っている道もあるので、しっかりと準備しましょう。
特に初めての北アルプスでのテント泊は唐松岳がおすすめです。テント場からも絶景が見られて、頂上へも20分で行けます。
北アルプスは3,000m級の山の岩峰群が本当に絶景です。北アルプスの山々は本当に感動します。いつか北アルプスに登りたいという人は唐松岳はおすすめです。
登りやすい山ではありますが、標高2,600mの登山なのでなめてかかってはいけません。事前の情報収集やしっかりした装備などはもちろん必須です。
頂上からの絶景
標高2,696mの頂上からの景色は格別です。4時間かけて登った苦労が一瞬で報われます。
テント場から20分ほどで頂上まで登れるので、日の出を頂上で見るのがおすすめです。
まとめ
北アルプスは登山好きにとっては憧れの山です。私も登山を始めて4年目で北アルプスでテント泊ができました。
3,000m級の山ばかりで登山口から頂上まで4時間以上かかって登るのは大変というイメージがあったので、中々登るタイミングがなかったですが、登ってみたら意外と普通に登れました。
気軽に日帰りできるような山よりはもちろん大変ですが、しっかり装備と情報を備えて体力があれば、誰でも登れます。
特に初めての北アルプスとして唐松岳は本当におすすめなので、ぜひ登ってみて下さい。
2022年7月10〜11日に北アルプスの唐松岳(からまつだけ)に一泊二日のテント泊登山をしました。登山歴5年になりますが、北アルプスの山に登頂したのは初めてです。唐松岳は北アルプス入門と言われるだけあって、比較的登りやすく[…]
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